でもそれは、本当は…




「美雪に会いたい…」




会って話したいんだけどな……


でも、そんなこと言ってらんねーよな…




「分かった。行こう、龍。」




それは何より一番意外な人の声だった。




「母さん……?」




七海が驚いている。




「おい、正気か!?
息子はこんな状態なんだぞ!?」




「絶対連れて行くわ!
タクシーで行けば15分の距離ですもの!」




いつになく母さんは強気だった。