昨日、公園で大きなダンボール箱を見つけました。
捨て猫だと思って開けたら人間が入ってました。
未来から来たと彼は言いました。
私は信じられなかったので
またダンボールに閉じ込めました。
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「………あんた、バカ?」
「この前のテストで学年2位だった。」
お昼の時間に私は昨日あったことを友達に話した。
「麻実、それ、まずいよ。うん絶対まずい。」
「なんでダンボールだったのかな。」
「そこかよ!!!!!!」
町井麻実。マチイアサミ。
高校2年です。
趣味は人間観察と読書。
と、勉強です。
昨日、近所の公園で大きなダンボール箱を見つけました。
何が入ってるのか興味を持った私は
ダンボール箱に手をのばし開けました。
すると………
「ごちそうさまでした。」
「あれ?もういいの?まだ残ってるよ。」
「いや、なんかあんたの話聞いてたら食べる気なくしたわ。」
どうやらクラスで唯一の友達、あやちゃんは機嫌が悪いようです。
「まあ、がんばれ。」
捨てゼリフ!
カッコイイ…。
「後、妄想ばかりするのやめな。」
私は、頭良いです。自慢できちゃうくらい、良いです。
でも、空想とか妄想とか好きです。
少女マンガとか最高です。
あんなカッコイイ男性の方、居ればいいのに…って思います。
「だからいつまでたっても恋ができないんだよ。」
昔、友達に言われました。
少女マンガのような恋がただしたいだけなんです。
そしたら、出逢ったんです。
ダンボール箱に入った少年に。
あれは夢なんかじゃなかったです。
私はイスから勢いよく立ち上がった。
「あやちゃん!!!!」
不機嫌そうにお弁当箱をバックに閉まっている
あやちゃんに私は叫びました。
「なんだよ。」
「素敵な恋の始まりです!!」