「詳しい事情は話せないけど、とにかく私は男になりたいの!だったらあなた達に頼むのが一番だと思って…」


心は必死に彼方に訴えかけた。


「とはいっても、ここはダサい男をイケメンにするところだし…」


「でも、応募の規定に女はダメって書いてなかった!!」


確かに彼女の言う通りだった。


応募において特に条件はないのだ。


「!!もしかして…鏡夜 心って、【かがみや しん】じゃなくて【かがみや こころ】って読むの!?」


「うん」


これから応募用紙には、ふりがなと性別を書く欄を入れようと彼方は思った。


「…どうるす?みんな?」