だが、今までの当選者に人気順位をつけるなら彼が一位だろう。


「他にも俺たちが改造してきたやつらが出てくるのか?」


愁は足を組み換えた。


「ええ。沢山エントリーしてますよ」


「うぁー。ハードル高ぇなー」


顔を両手で覆い天井を仰いだ。


「でもやるしかないよね」


麗がプリントに目を通しながら言った。


「そうそう」


優が歯並びの良さを見せ付けるかのように笑う。


「ポイントは、アピールタイムで何をするか・・・ですね」


「何か特技はねぇのか!?」


心は腕組みをして考えた。


「えっと・・・料理、裁縫、編み物とか?」


「お前は女か!!?」


「「女だよ」」


麗と優がすかさずツッコミを入れたが、友哉は何やら考え込んでいる。


「いや・・・案外使えるかもしれませんよ」


友哉に視線が集まった。


「例えば、音楽に合わせて料理を作っていくのはどうでしょう?」


友哉の言葉に愁は渋い顔をした。


「もっと、パーっとしたダンスとかの方がよくね?」


「他の人達がやりそうじゃん。霞んで見えるよ。僕は友っちに賛成」


優が友哉の案に乗った。