愁がしびれを切らして、立ち上がった。


「さぁ~て、鏡夜くんってどんな子…」


愁も心を見た途端、目を丸くした。


そして後ろを振り返る。


「なぁ、ここって男をイケメンに変えるところだよな?」


「「「そうだよ」」」


残りの3人が口を揃えた。


「こいつって、どう見ても女だよな?」


愁は心を引っ張り、みんなの視界に入るように中へ入れた。


「…女の子だね」


「…うわぁ、女の子だぁ」


「…本当に女性ですね」


他の3人も驚いた様子だ。


「どういうことか、説明してくれるかな?」


彼方は得意のエンジェルスマイルを彼女にプレゼントしつつ、ことの経緯を尋ねた。