「麗はどこに行った?」


生徒会室では、呑気に朝のコーヒーを啜っている彼方がいた。


「コーヒーばっかり飲んでると成長止まっちゃうよー」


優のグラスには、アップルジュースが注がれている。


「多分、今日1日は来ないんじゃないですか?」


友哉が彼方の質問に答えた。


次いで、一番血圧が高そうな愁が記事を二枚に破った。


さらにそれをまた破り、繰り返していくうちに紙吹雪が出来上がった。


「お前ら、何呑気にしてんだよ!」


「愁」


怒鳴り散らす愁を彼方は一言で抑えた。


「もし、こんな紙切れ1枚に潰されるような奴なら・・・B.Bには必要ない」


言っていることは厳しいが、その表情は実に穏やかだった。





信じてるんだ





瞳はそう、物語っていた。