三人になり、麗と愁は、なにやら話し始めた。


そんな二人を横目に心は考えた。





確か塔上くんは私をセクシー&ワイルドにするって言ってたよな~





神崎くんはセクシー





森宮くんはワイルド





この2人を取り込む…?





全く想像がつかない。





心が一人でもんもんしている間に、密談は終わったらしい。


「鏡夜くん。コレに着替えて」


さっき彼方が麗に渡していたものだ。


心はそれを受け取ると、中身を出した。





「これ…」





出てきたのは、神崎達が今着ている、水蓮学園の男子制服だった。


「明日からそれ着てね」


「はい!?」


女として在校している限り、そんなこと学校側に認められるわけがない。


だが、もうすでに心は学習し始めていた。


次に麗から発せられる言葉は、なんとなく予想できる。





「彼方が丸め込んだから大丈夫」





やっぱり…