「校則破って何も言われないの?」


「あぁ、彼方くんが全部してくれるからね」


学校の校則をも、はねのける彼は一体…


「だから、校則のことは気にしなくていいよ」


「…じゃあ、お願いします」


そうこなくっちゃ!と優は男にしては小さな手で、ガッツポーズを作った。


「とりあえず、今日のところは終わり!!カラーは今度するよ。もう遅いし」


時計を見ると、7時を指していた。


レオがリードを持って散歩の催促をしている。


「レオの散歩がてら送るよ」