「これでよし!」


さっきの優はどこへやら…。


満足そうな顔をすると、服をパンパンと払った。


心が下を見ると、自分の髪が山のように散らばっていた。


優は後ろ髪が心から見えるように、合わせ鏡を作った。


「どう?」


心は、変わった自分の姿に言葉を失った。


前髪は長めに斜めから流されており、高い位置からのレイヤー。


サイドも長めである。


後ろは襟足ぐらいまでカットされていてすっきりしている。


ワックスでくせを出し、言うなれば「今風」