心は覚悟を決め、椅子に座った。


「そんなに堅くならなくていいよ」


苦笑いする優に、心も苦笑いで返した。





「僕を信じて」





鏡越しに喋りかける優と目が合う。


その瞳に魅入られた心は、知らず知らずのうちに頷いていた。