「ちょっと待ってて」


優は心を置いて奥へと姿を消した。


数分後、私服に着替えた優がカットに必要な用品を腰にしたがえ戻ってきた。


「え!?あなたが切るの?」


てっきり家の人が切ると思っていた心は、驚きの声を上げた。


「大丈夫!腕には自信あるよ」


いくらB.Bの一員でも、同い年の優に任せるのは心にとって不安だった。


だが、変わりたいと言い出したのは自分。


優に託すしか、選択肢はなかった。