そこには、どう見ても今の心とは似ても似つかないイラストがあった。


「彼方くんに任せて失敗した人はいないよ」


優が、不安そうな顔をしている心に声をかけた。


「本当にこんなのになれるの?」


「はい。彼方くんは今まで、嘘をついたことはありませんよ」


友哉が代わりに答える。


「まぁ、あくまで大体だけどね。…優!!」


「何?」


「まずは、ヘアースタイルから変えよう。こんな感じにしてくれる?」


彼方は一枚の紙を優に渡した。