「友達なんか、いらねーよ!!!」

「あぁ、そうかじゃあ勝手にしろ!!」

俺の名前は、貝沢 恭介。今さっき友達とけんかした。
たった一人の友達と…。
小さい頃から、俺は一匹狼的な存在だった。

「友達になろう!」

と言われても、友達なんていらないと断る。
そんな毎日だった。
でも、そんな毎日に一人の少年がやってきた。
名前は、海(かい)。
そう、今さっきケンカした奴。
そんな海も

「友達になろう。」
と言ってきた。
もちろん俺は

「友達なんていらない」
と答える。
だが、海は…

「って、いつまで続くんだよ!!!!」
おっと、とうとう海に怒られた。
ここは、視聴覚室。

俺が作った、ビデオの試写会をやっている。
内容は、俺こと貝沢 恭介17歳と、富田 海17歳
の出会い。
俺にとっては、最高の作品だと思うんだが…。

「ってか、登場人物の恭介、かっこ良すぎるだろ!!!」
うぅ、くやしいがそこは認める。
実際、俺はクラスのひょうきん者で友達なんて100人以上いる。
確かに、かっこ良すぎるな。

「分かった、一匹狼じゃなく一匹…」

「いや、性格じゃなくて顔が。」
か、顔が!?

「どこが、ちがうって言うんだよ!」
つい、声を荒げてしまった。

「いや、どう見ても関ジャ●の●戸sとは違いすぎるだろ。」
「うーん、そうかなぁ」
「そうだよ」

くー、相変わらずきっついなぁ…。
確かに俺の顔は、●戸さんよりはイケてない。
だが、一応彼女(後で、登場)はいるし、
バレンタインチョコもそれなりの量は、もらっている。
でも、そこまで言わなくてもいいと思う。
「友達は大切に。」って、聞いた事ないのか!?
はぁ…。
ピロリロリン♪
携帯がなった。しかも、海のも。
何だろ。