話を聞き進めるとどうやら裕太はK校に行くらしい。
K校は地元じゃない私でも相当頭のいい学校ということは風の噂でよく耳にはしていた。
裕太は小学校のときはっきり言ってバカだった。
でもK校受けられるくらい頭よくなったんだね。
だから私頑張ったんだよ。
テスト勉強なんか3日前からしかやらない私が2週間前からは勉強したよ。
でも。親にK校行くって行ったときには猛反対させられたな。
でも。私が勉強するのを見てママは賛成してくれた。
パパは『お前には無理だ。』『パパは反対だ。』『近くのT校にしなさい。』
なんで?k校行ったら裕太に会うから?裕太には私が死んだって嘘ついてるから?
死んだっていう設定になってるのを知ったのは友達から電話で聞いた。
『岡田が沙希のこと
沙希は死んだんだ。転校なんかしてない
ってずっと言ってるんだけど。最近岡田頭おかしいよ。』
パパはバカだね。
パパは裕太のお父さんだってこと。
私は死んだってことになってること。
知っちゃったよ。もっといい嘘付きなさい。
そう言いたかった。でもパパとママが幸せそうに話してるん見たらなんかこの幸せを私が壊しちゃ駄目だなって。
だけどk校には絶対に入学したかった。
ママにも友達がいるから入りたいの。って何回もお願いした。
ママはなんとかパパを説得してくれて私はk校に入学した。
学級委員に立候補したのも昔の裕太なら絶対に立候補すると思った。
もし立候補しなくても私が前に出てれば裕太は必ず気づいてくれるって思った。
だからね。裕太が立候補したときは胸が張り裂けそうなくらい嬉しくて
思わず後ろ振り向いちゃった。
裕太昔よりかっこよくなってた。
涙が出るくらい好きになってた。
私。まだ裕太のことが好きなんだ。