本当に裕太のことを愛することが出来るなら何もいらない。

 





 今ならそう想える。



「お!!!岡田さん!!!」

 裕..太?

 私はとっさに振り返る。







 小学校のときに一回だけ2人で居残り。

 私が裕太に勉強教えていただけだけど...

 裕太は勉強で疲れて寝ちゃってた。

 私は用事があったからそのまま帰ろうとした

 でもペン忘れてて裕太が走って届けに来てくれた。

「ペン忘れてたよ(笑)」

「スミマセンでした」

 私...計算なんかじゃなかった。ただ本当に凡ミス...

「いーえ!!!もう暗くなるし送るよ。」

「大丈夫です。」

「でも女の子一人って危ないでしょ」

「大丈夫です。」

「危ないからって」

「大丈夫です。」

「あーもう。素直じゃねーな。」

「え...」

「家まで送るとは言わないから。ただ...家の近くまでは送らせろ。」

 そのときの裕太の顔真っ赤だったな...

「クスッ」

「何笑ってんだよ!!!」

「いや...岡田くんも素直じゃないなって。」

「俺はいつでも素直です!!!!」

「嘘だ!!!今、率直に思ってること言ってみろ!!(笑)」

「岡田さんってかわいいね。」