朝、詩音を迎えに行くと、目が腫れていた・・・
やっぱり泣いてたんだな・・・

詩音・・・俺がきっと詩音を笑顔にしてやるから・・・


その日詩音は、珍しく音楽室で練習したいと言いだして、音楽室にこもっていた。きっと木崎に会いたくないんだろう・・・


部活も終わり、久しぶりに4人で帰ろうと下駄箱へ行くと、木崎が待っていた。
何も知らない木崎は、のんきに詩音を送るとか言い出した。
自転車だからと断った詩音を見ると、今にも泣きそうな顔・・・

これ以上この場に詩音を置いておきたくない・・・

そう思った俺は、詩音の手を引っ張ってその場から連れ出した。