その日の帰り・・・


「なぁ、詩音、サッカー部のマネージャーなんかやめて、ブラバン続けようぜ!な?」

あたしの顔を覗き込むいっくん。

「そうだよ、詩音!あたし、また詩音のフルート聞きたいよ!」

同じようにあたしの顔を覗き込む優梨。


「え~っっ!だって・・・イケメンがあたしを待ってる・・・」

「「待ってない!!」」

な、何よ・・・2人して同じこと言っちゃって・・・



結局、あたしはいっくんと優梨の押しに負けて、ブラバンに入ることにした。
ま、理由はそれだけじゃないんだけどね・・・