「俺も初めてだから・・・」

しばらく何も言えないあたし達。

時計の音がカチカチ鳴っている・・・

すると、口を開いた木崎くん。

「ホントはもっとかっこ良くしたかったんだけどさ、何かそんなこと考えられないくらい、キスがしたいって思って・・・慌て過ぎた。歯も当たったし・・・ごめんな・・・初めてのキスがこんなで・・・」

やっぱり顔が上げれなくて・・・
俯いたまま首を横に振るあたし。