そんなことを考えていたら、少し体を離した木崎くん・・・

次の瞬間・・・

カチッ・・・

何かが歯に当たった・・・?

あたしの目の前には目を閉じた木崎くんの顔・・・

そして何かを押し付けられたような唇の感触・・・

もしかして・・・あたし・・・木崎くんとキスしてる・・・?


あまりに突然のことに、目を開いたままのあたし・・・

少しして離れた唇・・・

「ごめん・・・詩音ちゃんが泣いてるの見たら、我慢出来なくて・・・嫌だったよな・・・本当にごめん・・・」

頭を下げる木崎くん。

そんな木崎くんを、あたしは愛おしいと思ったんだ・・・