「お邪魔しま~す・・・」

玄関で「上がって!」と言われたあたしは、家の中に向かって言った。

そしたら、
「あ、今日、誰もいないんだ。ジュースでも持ってくから、先に部屋に行ってて。階段上がって、左の部屋だから。」
って、先に靴を抜いでいた木崎くんがそう言った。

「うん、わかった。」

あたしは靴を脱ぎ、木崎くんの靴と自分の靴をきちんと揃えた。

そっか・・・誰もいないんだ・・・
ってことは、今、あたしと木崎くん、2人きりってこと?
そう思ったら、急に緊張してきたあたし・・・