しばらくして唇を離した藤島くんは、またあたしをギュッと抱きしめた。

「詩音・・・待っててほしい・・・」

「・・・・・・」

「俺、詩音のこといつか迎えに来るから・・・それまで待っててほしい・・・」

いつかって・・・いつ?いつまで待てばいいの?
あたし・・・藤島くんのこと信じていいの?

「いつなのかは約束出来ない・・・でも、絶対迎えに来るから・・・詩音・・・俺のこと信じて・・・」

あたしが考えてることなんて全部お見通しの藤島くんは、やっぱりすごい。