「詩音・・・俺・・・明日・・・アメリカに行くんだ・・・親父の仕事の都合でさ・・・ごめん・・・今まで黙ってて・・・俺・・・」

「知ってたよ・・・あたし、知ってた・・・先週・・・偶然・・・まことちゃんと話してるの・・・聞いちゃって・・・」

「!?」

驚いた顔の藤島くん。

「あたし・・・待ってたんだ・・・藤島くんが話してくれるの・・・ずっと・・・ずっと・・・待ってた・・・」

「・・・・・・」

我慢していた涙が溢れだす。