ピンポーン・・・

藤島くんの家のチャイムを鳴らしたいっくん。
インターホンから、あたしの大好きな人の声が聞こえた。

「俺。開けて。」

しばらくして扉が開く・・・
いっくんの隣にあたしがいるのを見た藤島くんは、目を見開いて
「詩音・・・」と呟いた。

そして、あたし達を家の中に入れて、
「部屋、行ってて・・・コーヒーでも入れてくるから・・・」
と言って、キッチンへと消えて行った。