大野くんの腕の中で必死に抵抗するも、あたしの力じゃ全然無理で・・・
あたしが抵抗すればするほど、大野くんのあたしを抱きしめる力は増していく。

「大野くん・・・離して・・・」

「紫藤・・・お願いだから・・・」

「・・・・・・」

「今すぐに好きになってほしいなんて言わないから・・・だから、俺の側にいてほしい・・・俺の側で笑っててほしいんだよ!」

大野くんがさらに強く抱きしめる・・・

こ、怖い・・・いつもの大野くんじゃないよ・・・

や、やだ・・・助けて・・・藤島くん・・・

「藤島くん・・・助けて・・・」

やっと出た声は震えていた・・・