「詩音・・・藤島のこと、好きなんじゃねぇの?俺には本当のこと言ってほしい・・・」

「!?・・・・・・」

「俺、気付いてたよ。詩音が高校入学してすぐに藤島のこと好きになってたの。その後、木崎のこと好きになったし、俺のこと好きになってくれたこともあるけど・・・やっぱり詩音は本当は藤島が好きなんだよな?その気持ちに、詩音も最近気付いたんだろ?違う?」

何も言えないあたし。

「俺、怒ってるとかじゃないから!俺、詩音には笑っててほしいんだ。詩音が藤島のことが好きなら、俺は詩音を諦める。なぁ、このまま俺と付き合って辛くないの?」

いっくんにはウソはつけないと思った。