ある日。

「今日、俺ん家来いよ!」
といっくんに言われ、久しぶりにいっくんの家に寄って行った。

「なぁ、最近、詩音何か隠してる?俺に言いたいことあるんじゃね?」

そう言ってあたしの顔を覗き込むいっくん。

その真っ直ぐな目を見ることが出来なくて、あたしはつい目を逸らしてしまった。

「詩音・・・好きなやついるだろ?」

突然の質問にドキドキして何も言えないあたし。

もしかして、いっくん、あたしの気持ちに気付いてるの?
ダメだよ・・・この気持ちだけは言えないよ・・・