そんなある日・・・


「詩音、あたし、藤島のこと好きになったみたい・・・」

え・・・優梨が藤島くんのことを・・・
ウソでしょ?そんな・・・

「応援してくれるよね?」

そんな優梨の言葉に、あたしは
「もちろんだよ!」
って答えてしまったんだ・・・


家に帰ってからも、優梨の言葉が何度も頭の中でリピートする・・・

まさか、優梨も藤島くんのこと好きになってたなんて・・・

あたし、優梨が相手じゃかなわないよ・・・
綺麗でスタイルも良くて性格も良くて・・・
きっと藤島くんも優梨を選ぶはず・・・
あたしなんか・・・藤島くんに釣り合わない・・・


その日、あたしは藤島くんへの届かない想いを、心の奥へとしまうことにした・・・

うん・・・これでいいんだ・・・これで・・・