「ごめん・・・詩音・・・でも詩音、俺は詩音が俺を頼ってくれることが嬉しいんだ。傷ついたなんて思ったことない。だから・・・詩音さえ俺のことが嫌いじゃなかったら、明日からも俺の彼女でいてほしい・・・詩音が木崎を忘れられるまでだけでもいい・・・俺、詩音を笑顔にしたいだけなんだ・・・いいか?詩音?」

「・・・・・・・・・・・・うん・・・」

「詩音・・・好きだよ・・・俺、詩音に好きになってもらえるよう、頑張るから・・・」

「頑張らなくていいよ・・・いつものいっくんがいいんだから・・・」



あたし達は、その夜、しばらく抱き合ったままだった。