「は? 宮崎?」


津田の言葉がまったくもって理解できない。

誰が誰に告白だって?


「だから、お前が、宮崎に、告白」

「あ? 冗談じゃねーよ」


あんな優等生。

こういう告白する相手にしては真面目すぎる。


「ま、オーケーされたらちょっとは付き合えよ。

というか、もともとは賭けに負けた西田が悪いだろ。

ちゃんとやれよ」


津田のへたれ顔を睨み付けてから、教室内に宮崎がいないか探す。



あ。はっけん。


こんな田舎の高校でさえ浮く、白い肌に黒髪ツインテール。

もっとお洒落に気を使えばそこそこ恵まれてるルックスをいかせるだろうに。


そのうえ、読んでる本は太宰ってか。
ふだんジャンプしか読まない俺とは相容れないだろうな。