気がつけば、周りに居る人たちはニコニコと笑いながらバイバイと手を振っている



先ほど通知表を貰ってからドンヨリとしている春輝は、あたしの顔を覗き込んでいた



イスに座っているあたしの前にある机の前に座り込んだ春輝の顔はあたしの目線よりも下にあるせいか、春輝の目が上目使いに見える




「俺、今日厄日すぎて泣けるんだけど」



落ち込んだ表情のままそう告げた




「あ、そう」


それにあたしは興味を示すわけでもなく、サラリと流す


「ちょ、ひでぇなおい!!」


あたしに流されたことが心外だったのか勢いよく突っ込んできた


あからあたしは冷静に


「それだけ元気に突っ込めたら大丈夫だ」





「………え、なんかエロくね?」


「……………」



あたしは小さくため息を漏らしつつ、席を立った



春輝ってさ、爽やかボーイに見えて意外と変態