「君さ、俺のこと何も知らないよねー」
ニコニコとした表情の下に棘を含ませて言う
そう言うと焦り出す女子
「な、なんでも知ってるよ?
2年3組28番永谷紫音くん、誕生日は……」
目の前でぺらぺらとあたしの子新情報を話しだす女子に嫌悪感を抱く
なんとなく槐に目を向ければ、槐も引いた目をしていた
「付きあって一番長いのが一か月で、短くて一日でぇ、」
更にはこんなことを言い出す始末だ
怖すぎないか?
何でそんなこと知ってんだよ!
「初めてあたしと話した日は、天気がいい冬のお昼休みのこと…
廊下で運命的にぶつかってしまって…」