ジトーっと冷たい視線を向け続ける


もちろんいじるだめにだけど


槐もあたしと同じような視線を向けている


サワサワと吹く風を感じ、あたしとしては微笑ましい光景に、少し自分の口角が上がるのを感じた


「ヤってねぇって」


先ほどから言い続けるその言葉に少し飽きてきたらしい槐


その顔はもう春輝を見ていない


何かを考えるかのように斜め上を向いていた



さらに上がっている口角がと楽しそうな意地悪そうな顔


もうどこからどう見ても何かしらヤバいことを考えているのであろうことがわかる