※愁※

俺たちの親は同じタイミングで妊娠した。
春が生まれると、凪、俺、愛の順で次々と生まれた。

愛「ねー。愁ー。聞いてる?」

こいつ。愛は、自分は平凡な奴で、俺らのことを、イケメンだの、凪がかわいくて、モテモテだの、いってる。
でも、学校では、凪より、愛のが実際問題、もててる。

ふわふわの栗色の髪、ぱっちりした目、ピンク色の唇。
なのに、こいつ、バカだから、周りの男の目に気づかない。

愛「おーい。愁ー。凪ちゃーん。愁が無視するー。」

半泣きで凪に抱きつく愛はかわいい。

凪「愛が、うるさすぎるのよ。」