私が思ってた以上に簾治の仕事はハードスケジュールで休む暇もほんとにないんだ。


それに、食事も用意されたお弁当ばっかりで味気ないし、栄養もすごく偏ってる。


簾治の体が心配だから、私がきちんと栄養のバランスを考えてお弁当を作ってるの。


簾治はおいしいって言っていつも綺麗に食べてくれる。


それがすごくうれしい。



「そういえば、簾治が歌出してた事が私は意外だったよ。しかも、結構うまいよね。」


「結構って何だよ。第一歌も結構売れてるんだぜ?知らないほうがおかしいだろ。
まぁ、俺の事知らなかったくらいだしなーあらしは。」


そうなのです。私は、今まで本当に芸能界などに興味がまったくなくて。。


RENの事すらあんまり知らなかった。。



「そう言わないでよー。でもね、今は誰よりもRENの1番のファンだよ?」


「あたりまえだっつうの。それよりさースタジオ着く前にいつものくれないわけ?」



― ギクッ ―



やっぱりそれ言うわけ?



「今日はもう着いちゃうしさーいいじゃん別に。誰に見られてるかわかんないしさ。」




「あーあらしは、俺の事嫌いなんだ。だからそんな事言うんだな。。ショック。。
ショックで仕事する気なくした。。」



も~う!!うそばっかり!



でも、簾治にその顔されると私弱いんだよね。。




「もう!わかったわよ。簾治のいじわる~。」