あれから1ヶ月―




「南海ーやっぱり私無理だって~。帰ってもいい??」



「ここまで来て今さら何言ってんのよ!大丈夫だって!私が一緒なんだからさ。ねっ?」


「でも、やっぱり私じゃ場違いだよ。それに最初の話と違うじゃない。
ちょっとお洒落なバーで合コンだからとか言ってたくせに。
こんなお城みたいなところでパーティーなんて聞いてないっつうの!」



「だから、嘘ついたのは悪いと思ってるよ?でもホントの事言ったら絶対あらし来ないでしょ?だから嘘ついたの♪
それにこういう所にはそうそう来れるもんじゃないんだから楽しもうよ♪」



もうー絶対南海は悪いなんて思ってないな!まったく~。


今日は先月に南海と約束していた合コンにくるはずだったのに、いつのまにかこんなお城みたいなレストランにドレスを着せられ、髪の毛をクルクル巻かれ、芸能関係のパーティーに連れてこられてしまったのです。




もう~ほんと場違いなの!周りは綺麗でかっこいい芸能人だらけで、テレビや雑誌に出ている人たちで、私みたいなただのOLなんてどうすればいいのかわかんないよー。




「あらしー。ごめん。今度出るドラマのプロデューサーに挨拶に行くようでさ。
ちょっと待ってて。すぐに戻るから」



「ちょちょっと待ってよ~。」



1人になっちゃった…。こんなわけわかんない所で何してればいいの~。


とりあえず、外に出よう。。。向こうにテラスがあったよな。








― ガチャ ―






「はぁ~。疲れるぅ~。もう私何やってんだろう。南海のバカーー!!」



叫んでやった!はぁ~スッキリしたぁ~。


叫んだらお腹すいちゃったな。もうこの際だ開き直ってやけ食いだ!