時計を見ると、朝の5時になるところだった。


「ごめんなー。今日お前仕事だろ?寝ないで行くようだな。」

簾治が気まずそうに言う。

「ほーんとだよ。まったく(笑)」


「お前はほんとかわいくないねー。全然平気だよとかかわいく言えないもんかねー。」


「ふーんだ。どうせかわいくないですよーだ。」


よかった。いつもの簾治だ。ちょっと安心。


「さてと、そろそろ俺帰るわ。まじで悪かったな。ありがとな。」

そう言うと、私の頭を撫でた。


― ドキッ ―


突然そんな事しないでよ〜。
心臓飛び出ちゃうじゃないの!

「お前どうした?顔赤いぞ?」


きっ気付かれたぁ。


「そっそんな事ないから。それより、気をつけて帰ってね。安全運転でね。」


「おう!じゃあまたなー。」




ふぅ〜。びっくりしたぁ。
突然触るんだもん。

でもちょっとうれしいかもぉー。