家までの道のりを簾治がしっかり手を握っていてくれた。


それがすごく心地よくてすごく安心できた。



「やっと着いたな。結構距離あんなー。ところであんな所で何してたわけ??」



「タクシーで帰ってきたんだけど、、メーター上がりそうだったからあそこで降りたんだ…。」



「お前さー金と自分とどっちが大事なんだよ!こんな夜中にほんとアホだな。そんなにお前金ないわけ?」


やっぱり怒られた。。当たり前か。。



「お金ないわけじゃないけど、やっぱギリギリだよ。家賃だってあるし、洋服だって毎日同じってわけにはいかないしさー。今回の事は本当に反省してる。。また簾治に助けてもらっちゃったね。ありがとう。」



簾治がきてくれなかったら、私確実にレイプされてたんだ。。


本当にありがとう。


「まぁ何にもなくてよかったよ。今後気をつけろよな。」


「うん。ごめん。ところで簾治はどうして私の所来たの?」


「あー、ちょっとお前に話聞いてもらいたくてさ。」


話?なんだろう。何かあったのかな。