どのぐらいの時間泣いていただろう。


簾治は泣いている私をやさしく抱きしめ何も言わずにいてくれた。



「…ごっごめん。頭が混乱しちゃって、抱きついたりして…。」


今さらながら恥ずかしくなる。。。


「別にいいけど。それより、大丈夫か??怪我してないか?」


「うん。大丈夫。ほんとにありがとう。」


でも、何で簾治がこんな所にいたんだろう。


「怪我がなくて良かった。それよりこんな時間まで何してたんだよ。俺待ってたんだぞ。」


待ってた?私を?


「えっ?何か約束してたっけ??今日は南海と景子さんと飲みにいっててさ。」



「約束してなきゃきちゃだめなわけ??」


「別にそういうわけじゃなくて…。」


そんな事言われたら期待しちゃうじゃない…。


まったく人の気も知らないで。。。



「とりあえず、家寄ってく?」


「あたりまえ。そのために来たんだけど?」



はいはい。もう~いつでも自己中なんだから。



でも、今日は文句は言えないなー。


簾治には助けられてばっかりだな。