「ごめんなさいね。だいぶ待たせちゃって。」


「いえ。こっちこそ仕事なのわかってて突然すみません。」


「そんな事ないわよー。あらしちゃんは昔からよ~く知ってるんだからいつでも遊びに来てね。私も顔見たいし。」


「ありがとうございます。景子さん。」



景子さんは、南海のマネージャーさん。私も昔から知っていてとてもお世話になっているお姉さんのような存在だ。


私は南海の撮影が終わるのを待っていた。




「はい。OKで~す。南海ちゃんおつかれさま~。」


「お疲れ様です。ありがとうございました。」


南海がスタッフのみなさんに挨拶をして、私の所に駆け寄ってきた


「あらし~ごめんね~。だいぶ待たせちゃったね。」


「いいよ。私が勝手に押しかけたんだから。こっちこそごめんねー。」


「で、どうした??あらしが突然来るなんて珍しいじゃん?何かあった?」


「うん。実はさ―」





簾治とのあの出来事を話した。



「そっかー。そんな事があったんだ。。でも、簾治とその女の人といったい何があったんだろうね。。
あらしはどうするの??簾治をあきらめるの?」


「ううん。あきらめない。私自分でも知らないうちに簾治の事すごく大切な存在になってた。もし今あきらめたら絶対に後悔すると思うんだ。
簾治が私の事好きになってくれなくてもいいの。やれるだけの事はやりたい。
南海、応援してくれる?」


「あったりまえじゃない!あらし、強くなったね。簾治が変えてくれたんだね。できる限り私も協力するし!がんばってよ!」


「うん!がんばる。ありがとね。南海がいてくれて私本当によかったよー。」


「何言ってんのよ~。じゃんじゃん頼ってよ。私たち親友じゃない♪」



ありがとっ南海。ほんと感謝してるよ。


私がんばるよ。でも、もし途中で泣きたくてつらくなったら、頼らせてね。