「お前は悪くない。ほんとすまなかった。イライラしちゃってさ。お前に八つ当たりした。。
たしかに俺は女遊びひどくて荒れてた時期があったよ。まぁ今もそんな感じなんだけどよ。俺さ…好きな奴いんだよ。でも、その女はもう一生俺のもんにはなんねー。俺はこの先一生片思いしつづけるんだ。
まぁその女とは色々あってさー。そんで自暴自棄になってたっていうか。
そんな感じだよ…。」


『好きな奴いんだよ』


頭の中にこの言葉だけがこだましていた…。


私、自惚れてた。簾治ももしかしたら私の事好きなんじゃないかって。


バカみたい…。バカみたい…。




それから、簾治と何を話したか、いつ帰ったのか、覚えていない。


無理やり明るく笑顔を作っていたのだけは覚えている。。


『一生片思いしつづけるんだ』


簾治とその人の間には何があったのか…。知りたかった。


でも、もう聞けない。あんな顔見たら。。


その人の事話してる簾治はすごく苦しそうで、切なそうで。


今にも泣きそうだった。でも、すごく好きなんだなって思わされた。


そんな顔をしていた。



私はこれから簾治の事をあきらめたほうがいいのかな。


私が思い続けても無理なのかな。