「まって!ほんとにほんとに簾と何もなかったの?!」


「しつこいな~。ほんとにほんとに何もなかった!!もう怒るよ~。」


「そっかー。簾が女と一緒に一晩いて何もしないなんてびっくりだよ。」




何それ…どういうこと?



「簾さー昔恋愛で色々あったみたいで、詳しいことは私も知らないんだけどね、すごく傷ついてた時期があって。それから、女遊びがひどくてさ。。女なら誰でもって感じで。私が知ってる限りでは本気の恋愛してる簾は見たことない。私が簾をあらしに紹介しようとしたのは、そういう簾なら強引に恋みたいな感覚をあらしに教えてあげられるかなーとか思ってたんだぁ。」




また私の胸が大きく騒ぎだした―。




「…だから、もしかしてあらしも。とかって考えちゃってさー。ほんとごめん。あらしはそんな子じゃないのに。。そんなんで恋なんてわかりたくないよね。ごめん。」



「…ううん。いいよ。南海は私のこと心配してくれてたんだし。結果的に何もなかったわけだし。それに私のこと簾治は女として見てないと思うんだ。な~んにもそんな素振りもなかったもん。」



無理やり明るく話した。そうしないと涙がでそうだったから。




「簾はさーほんとはすごくやさしいいい子なんだ。でも、その昔の恋愛で変わっちゃったんだ。何があったんだろう。
それより、あらしは簾とデートしてどうだった??楽しかった?」



「うん。私さ―。」








自分の今の気持ちを打ち明けた…。


気づいてしまった本当の気持ちを。