「はぁ~おいしかったぁ。ごちそうさま~♪」


「しかし、よく食うな。お前!」


「だっておいしいんだもん。」


ほんとに食べすぎなくらい食べちゃったな。。満足満足♪



「ところで、今日半年振りの休みなんでしょ?南海に聞いたんだ。せっかくの休みに彼女と一緒じゃなくていいわけ~?」


「彼女なんていねぇ~もん。出会いなんてないし。毎日朝から晩まで撮影だぞ。どこで出会うんだよ。まぁ今は女なんていらないけどな。」


― ズキッ ―


"女はいらない"  か…。また胸が苦しい。。


「そっか。でも簾治顔はかっこいいからもてるでしょ?女優さんとかと付き合ったりしたらいいのに。」


私何言ってんだろう。そんな事思ってもないくせに。。


「あ~。告白とかはよくされるけどね。あんま興味ねぇーな。俺の周りの女は顔だけで寄ってきてるだけだよ。俺の中身を見ようともしない。あいつらは、テレビとか雑誌の中の俺に惚れてるだけなんだよ。だからめんどくせー。実際、テレビに出てるときみたいに俺は言い奴なわけじゃないし。」



「ふ~ん。そっか。」




内心ホッしていた。実は付き合いたい女優がいる何て言われたらどうしようかと思った。




やっぱり私…簾治が好きなのかも…。


簾治といるとすごく楽しい。


でもすごく苦しい。


息が出来なくなる。


心臓がチクチクいたくなる。


涙が出そうになる。



ねぇ、南海。




これが "恋" なの?