「ふぁ~」

それにしても眠い…。昨日の夜は緊張しすぎて全然寝れなかったからなー。


「眠かったら寝てていいぞ。まだ一時間ぐらいかかるし。」


「あっ。ごめん。じゃあそうさせてもらう。」


zzzz…





「おいっ、着いたぞ!起きろ~。」


「ふぇ??」

思わず変な声出しちゃったよ。聞こえたかな。。


「何変な声だしてんだよ。気持ちわり~な。」


「何よ気持ち悪いって。まったくあんたは憎まれ口しか言えない訳? で、ここどこよ?」


周りを見渡すと森の中にいる。そして大きな旅館のような建物が建っている。



「温泉だけど?俺温泉大好きなんだよねー。この旅館は離れしかなくて一日一組の客しか泊まれねぇー高級旅館なんだぜ。感謝しろよなーお前一人じゃ絶対来れねぇーんだからよ。」


ふ~んそんな高級なんだー。


…ん?泊まれないってどういう事だ?

「ちょっと待ってよ。まさか今日ここに泊まるわけじゃないですよね?」


「あっ?何いきなり敬語になってんの?おまえほんとおもしろいな。旅館にきて泊まんねぇバカどこにいんだよ。ほら、行くぞ。」


ちょっちょっと待ってよ~。展開早すぎだろ!!しかも何一人でスタスタ行っちゃってんのよ~。

勘弁してよ。もういっぱいいっぱいなのに一晩中同じ部屋に一緒なんて…。


ダメだ!ムリだよー。誰か~助けて~。。



「では、御夕食は六時に部屋に準備させていただきます。何かありましたら電話でフロントまでお知らせ下さい。ではごゆっくりお過ごしくださいませ。失礼致します。」





― バタンッ ―