もうすぐ深夜3時。やっと今日の撮影が終了した。


「おつかれさまでした。RENさん明日もよろしくお願いします。」


終ったと同時に可憐さんがRENの所にやってきた。。


また来たよ…。


「あーおつかれさん。」


RENはダルそうに返事をすると、すぐに可憐さんに背を向けスタジオを後にした。


ちょっと待ってよー。


もう。


私は、可憐さんにお辞儀をしてRENを追いかけようとした。


「水森さん。
RENさんって彼女とかいるんですか?
好きな子とか。」


えっ? 何でそんな事私に聞くわけ?


「…いないと思いますよ。なぜですか?」


「そうなんだぁ。何か水森さんとRENさんって普通に芸能人とマネージャーってだけの感じがしないなーって思って。
もしかして、水森さんってRENさんの事好きなんじゃないですか?」


「私はただのマネージャーです。
特にRENに特別な感情はありません。」


私はかなり動揺していた。

でもそれを気付かれないように出来るだけ冷静に答えた。


「そうですか。じゃあ安心しました。
私、RENさんの事本気ですから。絶対振り向かせて見せます。」