山「胡桃君。どうかなさいましたか?」

桜「いえ。それより何かあったんですか?」

山「えぇ。至急胡桃君を池田屋に・・・との伝令が」

桜「私が池田屋に・・・?」

私は困惑する。

山「はい。急いで行ってください」

桜「はい」

私は急いで腰に刀を携えると屯所を飛び出した。

桜「はぁ・・・はぁ・・・池田屋ってこっちだよね?」

私は必死で巡察のときの記憶を頼りに池田屋を思い出しながら走る。

何が起こっているのかも分からない。

急がなければ。

その一心で私は走り続けた。