桜「っ・・・うぅ・・・」

総「・・・一緒に帰ろう」

私は小さく頷くと立ち上がる。

私たちはゆっくりと歩いて屯所へと帰った。


―――屯所に着いた私はまっすぐに部屋に向かうと、文机と向き合う。

自分の知っている知識をすべてつぎ込んだ。

誰が何処を怪我するか表記することで皆が怪我しないで帰ってこれるように。

桜「あの、土方さん」

土「あぁ?なんだ」

桜「これ。私の知識すべてをつぎ込みました」

土「あぁ?んなことより、お前は屯所待機で、いざというときは援護頼む」

メモを受け取りながらそういう土方さんを私は首を傾げながら見上げる。

言葉の意味を理解した私は勢いよく頷いた。