「俺は礼儀知らずが大嫌いなんだよ」







 「それはお互い様だね。あたしもあんたみたいな礼儀だのなんだのうるさい奴が嫌いだ。くだらない。ガキにも、程がある」







 あからさまに不機嫌な表情になった。







 「・・・帰る」








 こんなところ、居たくない。







 みんなの視線が・・・冷たくて、怖い。








 「マリア」








 瀬華は・・・来ちゃダメだよ。







 あたしみたいな惡に、なってはいけない。