「・・・変わらないね。アメリカにいた時も、僕の言うことは一切聞かなかった」



 あんたのいうことなんて



 聴くわけがない。




 「またその眼?ねえ・・・マリア?」




 一瞬だった。



 気づいたら、管が抜かれた。



 こんなことしたら・・・。



 どうなると思って。



 るの?



 「飲まないと死んじゃうよ?マジで」



 飲まない。



 あんたの言うままには



 ならない。



 「まあ、美しいキミがそのままもがき苦しんでるのを見るのもいいんだけどね」



 こいつ・・・正気か?



 「もう一本の管も抜いてしまおうか。ねえ・・・どうするの?」



 もう、こうするしかない。



 あたしはゆっくり腕を伸ばした。



 「素直だね、はい、水」



 一気に飲んだ。



 どんな危険な薬でもいい。