目を開けると病院だった。



 体は思うように動かない。



 「マリア・・・目、覚めた?」



 瀬華の顔が見える。



 ここは、どこ?



 ・・・病院、か。



 「走ったりするからだよ。もう・・・退院は望めないって」



 退院できないの・・・?



 腕も、うまく動かせない。



 声もうまく発せない。



 すごく、自分がみじめに思えた。



 このまま、病院生活かぁ。



 そういえば、前に入院した時より装置の数も管の数も増えている。



 「ら、いか・・・しゅ・・・じゅは・・・?」