「ヤバいなあ…。

俺、今から奈津を抱きたい」

律人がそんなことを言った。

「――えっ…そんな、ここ…」

学校だよ?

いきなりのことに私は戸惑った。

「どうせ、誰もこないよ。

それに白衣姿の奈津が見れるのなんて、学校だけじゃん」

そう言った律人に、
「で、でも……あっ」

律人の唇が、私の首筋に触れた。

「保健室のカギなら、もう閉めたから」

そう言った律人に、
「えっ…?」

私は驚いて聞き返した。

いつの間に?

「ここにきた時からとっくに」